戦略日記

会う前を強くしよう #270

会う前を強くしよう #270

「どこの誰に何を」この三大戦略が決まった瞬間、経営の勝負は“中身”ではなく、まず入口で決まります。

入口とは何か。市場に対して、見込み客に対して、最初に触れられる接点です。これは広告活動であり、チラシ、Web、SNS、看板、紹介文、名刺、プロフィールなどに当たる、つまり第一印象です。

多くの経営者は、ここで大きな勘違いをします。「うちは社員が良い」「品質が良い」「真面目にやっている」「歴史がある」これらは勿論、全部正しい。しかし、それは実際に会った後にしか伝わらない価値です。

お客が会う前に判断するのは、とてもシンプルです。
●自分に関係があるか
●いま困っていることに効きそうか
●期待できそうか
●他と違いそうか
●信頼できそうか

この一瞬、数秒の判定を突破できなければ、品質も社員も歴史も、評価される舞台にすら上がれません。ここで重要な現実があります。お客が最初に買うのは、商品そのものではありません。「この人(この会社)は良さそう」という期待です。

言い換えるなら、広告は「説明」ではなく「選別」となります。誰にでも分かってもらうためのものでなく、狙ったお客にだけ“刺さる”ように設計するものです。よって、広告物に必要なのは“事実の羅列”ではありません。必要なのは、狙うお客の頭の中にあるイメージやメッセージで、「これは自分のためのものだ」と思ってもらうことです。

更に言えば、「人は外見ではなく心だ」とよく言われています。確かにそうです。しかし、第一印象を越えなければ、心に触れる機会すら生まれません。

「良い商品を作る」だけでは足りない。「良さそうだと思われる入口」をつくること。そして、入口はセンスではなく戦略で決まります。その人にだけ刺さる第一印象”を、戦略として設計することです。