戦略日記

戦略の見直しと修正 #129

戦略の見直しと修正 #129

製品、商品、サービスが世に出て消えるまでには、人の一生と同じようにライフサイクルがあります。

一般的に導入期・成長期・成熟期・飽和期・衰退期の五つのステージに区分され、その時期ごとに戦略を転換していかなければなりません。

市場がまだ出来上がっていない、導入期や市場が拡大している成長期から市場が縮小していく衰退期など、その時期によって参入の仕方は変わっていきます。

ランチェスター戦略では、ジャンケンに例えて、その時期ごとに「グーの戦略」「パーの戦略」「チョキの戦略」というように表現しています。

最初の導入期は、「グーの戦略」となります。「握りこぶしを鋭く突き刺すが如く参入せよ。」という意味です。新たに市場に参入する際は、大きく風呂敷を広げず、まずは小さくても良いので確実に市場を制することに注力します。

次に、「パーの戦略」です。握っていたこぶしを「パー」のように広げていくとは、商品・販売・顧客層の拡大などです。スピード感や量的要素等で競合他社を圧倒することです。心がけることは、顧客にブランドイメージを植え付け、マインドシェアを高める投資を意識することも必要です。

その後、伸び率が鈍化してくれば成長していても成熟とみなし、戦略を転換する必要があります。パーで広がった戦線をチョキでとカットするように引き算を行います。

戦略は一度構築したら終わりではなく、常に時流を見ながら見直しや修正が必要となるのです。変化の激しい今の時代、このサイクルは3年ほどのスパンと実感します。

カテゴリNo.1づくりの為に、キリで穴を開けるように再び起点をつくるために戦略の見直しと修正は重要であることを痛感します。