戦略日記

根拠があるから自信となる #46

根拠があるから自信となる #46

ランチェスター戦略で「一点集中主義」は肝と言われる一つです。
市場占有率、シェアにおいて弱者の場合、先ずは一つに集中していくことがとても重要となります。

地域、客層、商品の3大戦略でシェア1位になるため、ここなら勝てる。もしくは自社より強い相手がいない部分を選択する。競合と同質化しない。競合に負けないという観点でシェア1位をつくっていくのです。

市場や地域、お客さん、競合のことなど徹底的に調べる必要があります。
そして分母となる数字を算出して、自社の売上げと対比してシェアを掴んでいきます。何事も分母を調べることがポイントです。

シェアを基にした1位がランチェスター戦略であり、単純な売上の比較などはランチェスター戦略にあらずです。

一点集中主義を実践しようとすると、絞り込みが必要となってきます。キリで穴を開けていくイメージです。小さくても鋭く穴を開けて一点突破をします。そして穴が開いたら横に展開していきます。一点突破 全面展開です。

ところが、この絞り込むことを怖がる経営者がいます。
確かに、今まで拡げる思考で経営してきた経験が多いので、絞り込むことは、売上が落ちたりなど不安になり怖くなるのだと思います。
では、絞ることが何故怖いのでしょうか。この問いに「自信がないから」と答える経営者がいます。

何故、自信がないのでしょうか。この本質は、調べないから。つまり、これまで行ってきた感覚経営の思考に頼ってしまう習慣から怖さや不安を覚えてしまうのです。

調べる、即ち根拠を持つということが必要なのです。
根拠は、エビデンスともいいます。証拠、形跡という意味で、裏付けがされているか?ということです。医療分野では、特にこのエビデンスが重要視されます。命に関わるようなことを感覚的に行ってもらったら、たまったものではありません。

経営も同じです。

調査、分析を行って根拠を持つようになれば、怖さや不安の度合いは俄然、減っていくと思います。そして根拠を持てば、自信につながります。

中小企業経営者の特徴で学んだことをすぐに実践しよう、行動しようという風潮があります。
スピーディーに進めることは悪いことではありませんが、ランチェスター戦略では、最初に調べて根拠をもってから事を進めることを定石としています。行動する前に、「ちょっと待てよ。調べてみよう」これが本当の行動する、実践するということなのです。

とりあえずやってみよう。やってみないとわからない。なんとかなる。このような感覚的実践はタブーとして、曖昧なことを明確にしていくことが経営者として重要要件となります。