戦略日記

安売り値引き合戦をする会社 #50

安売り値引き合戦をする会社 #50

ここまでの日本経済はデフレ傾向がずっと続いています。平均年収でもっとも多いのは400万円(直近データでは430万円)で、これも約30年間変わっていません。

企業が販売する単価も下がっているから売れても儲かりません。
景気もさほど良くなく「どこで、誰に」の戦略がないと思うように売れません。売れないので、さらに値下げして何とか売ろうとします。

どこかの有名企業が安売りでヒットして、高いブランド品は売れないとマスコミが騒げば「自社も値引きしないと売れないのか。」「値段を下げないと売れない時代なのか。」と追従してしまう中小企業が後を絶ちません。

これらの多くは強者の誘導作戦です。

仮に、小さな会社が大きな会社を相手に値下げ合戦の消耗戦を行う場合、短期間で決着がつくなら良いですが、長期戦になれば小さな会社が不利になることは決まっています。何故なら、ヒト・モノ・カネの経営資源がもともと不足しているからです。

大きな会社のようにローコスト経営が成立する経営資源や仕組みもないのに、精神論で戦っていたのでは経営破綻へまっしぐらとなってしまいます。

中小企業が先ず考えなければいけないことは、戦略設定によって導き出された商品やサービスの価値、企業価値を高めることに尽きます。そして、いかに認知してもらえるかの持続的活動です。

孫子の兵法では、勝つこと。すなわち目的を達成することに集中し、ズルズルと戦いを長期化させてはならないと説いています。こうした道理を理解している経営者こそが、社員と共に会社の命運を握る守護者となり、存続させるトップリーダーとなりえるのです。

「他者が値引きしているから、うちも下げていきましょう。」と社員に言われて「そうか。仕方ないなぁ。」と簡単に応える社長を見受けます。
これは「我が社は知恵がないですよ。商品価値、企業価値、ひいては存在価値がないです。」と社会に宣言しているようなものとなってしまいます。

社長が無限の知恵を出して戦略構築を徹底することが何よりも優先され、重要となります。