戦略日記

売上は下がっても良い #52

売上は下がっても良い #52

初めてとなる「戦略MQ会計クラス」がスタートしました。
販売単価を下げて、数量を多く売ると売上は上がっていきますが、利益が出るどころか赤字になっていきます。様々な実習ワークを通して、受講者の皆さんは唖然とされていました。

これまでの経営の勉強において、たくさんの受注をしたり、たくさん売ることは、一見、売上が増えて良いと学んできましたが、同じように利益は上がりません。

売上と利益の相関関係はありません。
「売上あがれば、利益も増える」は迷信、盲信なのです。

「とにかく売上を増やせ」と口癖のようにハッパをかける社長がいます。

売上げを増やせと言われるので、安売りしたり、遠くのお客さんへ出向いたり、社員は必死に売上をつくれば良いと奮闘します。数がどんどん増えれば社員は足りなくなり増員し、新たな設備が必要になるなど、固定費のコストが膨らんでいきます。生産(製造)現場の社員は疲弊し、結果、安売りによる薄利が続き、経営状態がさらに悪くなります。

これを売上主義の経営といいます。

今は、なんとか経営が安定している会社でも、この思考に陥っている社長が多いのです。

例えば、前期の売上が10億円だったとしたら、利益のことはあまり考えず、大半の社長が「今期は12億円を目指そう」と考え、経営計画に盛り込みます。

この売上目標に根拠はあるでしょうか。
毎年、毎年、必要固定費に必要利益を積上げて、前年対比10%アップ、20%アップの売上計画を立てて達成しているでしょうか?

売上が上がれば、周りから「すごい。大きな会社ですね。」と言われるので気分は良くなります。

売上は下がって良いのです。
単価を上げれば、数量が下がっても売上は減りますが利益は残ります。単価を上げる、ここに戦略が必要となります。

断言しますが、本当に経営を良くしたいのであれば、売上主義から脱却することです。さらに言うならば、このような考えで作成する経営計画であれば、作成時間などのコストが無意味となります。経営には根拠が必要なのです。