戦略日記

自己満足型経営の危険性

自己満足型経営の危険性

経営は市場経済の上に成り立っている。

経営の全体像として考えてみると、お客、競争相手、自社と仕入先があり、これらを市場経済環境が取り囲んで、時間と共にグルグル回っていることになる。

自社から見たものが主観となり、お客の立場で見たものが客観、競争相手の立場で見たものが競観となる。

これを三観といい、この中心で考えたものが正しい結論となる。ただし、お客と競争相手は会社の外にいるので、ついつい主観が強く出てしまう。

この主観がくせ者で、方向を大きく間違わせる原因になってしまう。

何事も先ず大きな視点で捉える必要がある。経営の場合、お客、競争相手、自社からの視点が必要となるが、これらを同時に考えるのは意外と難しい。

なぜなら、お互いに相反することが多く、例えば、自社の収益を上げることが顧客にとっては不利益であったり、顧客にとってすごく良いサービスを提供しているのだが実際にはコストがかかり過ぎていたり、自社の顧客満足度がいくら高いと思っていても競争相手がそれ以上だったりするからだ。

経営が思うように上手くいかないのは主観だけに依存している場合が多く、これだけになると単なる自己満足となってしまう。

重要なことは、経営は「外部」にある市場に対する活動があくまでも主となるということだ。

ところが、我々、経営者の多くは、ついつい「内部」に目がいってしまい、何事も内部から考えがちとなる。

なぜなら、人は身近にある目に見えるものに囚われ、特に人やお金の問題に執着する傾向がある。資金繰りや社員の働きぶりや教育などの問題に悩まされ、本来大切な外部に対する意識が疎かになり、近視眼的になってしまうからである。

経営の8大要因の重要度を今一度見直し、主観が阻害する自己(自社)満足型経営から脱却したいものだ。