戦略日記
大義を持ち戦略で戦う #238

「大義を持って、戦略によって戦う」これは一見、理想論や精神論に聞こえるかもしれません。しかし、実はこれは、お客様や社員、その家族、取引先といった支えていただいている方々にとって“最善の経営”となります。
なぜなら、大義なき経営は、どこかでブレが生じます。その場しのぎの集客、目先の利益だけを追った価格競争、方向性のない商品開発などなど。こうした“ぶれた経営”のツケは、必ず「お客様の満足度の低下」や「社員の疲弊」「協力会社へのしわ寄せ」となって現れます。
一方で、経営者に「大義」があると、全員が安心して働ける土台ができます。「私たちは何のためにこの仕事をしているのか」が明確になり、社員のモチベーションが上がり、家族も会社を応援してくれます。取引先もそのビジョンに共感し、「この会社と一緒にやっていこう」と思ってくれます。
いくら立派な経営理念があっても、負ければ終わりです。当然、社員を守れません。家族も不安になります。取引先にも迷惑がかかります。「やるべきこと」を貫くには、「勝てる戦い方」がどうしても必要なのです。
中小企業が「良いことをやっているのに潰れる」例は後を絶ちません。経営理念や経営指針はあっても、戦い方を知らなかったからだと言えます。だからこそ、経営者は「大義を持ち、戦略で勝つ」ことを手にする必要があります。それが、最終的には一番の経営者としての責任であり、信頼される経営へとつながっていくのです。
「何のために戦うのか?」「なぜ、我が社が存在しなくてはいけないのか?」これこそが「大義」です。お客様に必要とされるために、社員とその家族を守るために、未来へと会社をつなぐためにいかにするのか。これが中小企業経営のあるべき姿です。
私は、これまで多くの経営者を見てきました。この戦略を知らずに、勘と過去の経験、気合いと努力だけで戦っている経営者があまりにも多いと感じています。よって「やってはいけないこと」を全社あげて全力でやってしまい、報われない人があまりにも多いと痛感します。(ランチェスター戦略を知る前の私も同じでした)
これらの理由から、私の大義と使命は、ランチェスター戦略を中小企業に広く普及させることにあります。「Lead to the 1st Place.」人生をかけて果たすべき使命です。