戦略日記

知らないでは済まされない #236

知らないでは済まされない #236

ランチェスター戦略社長塾を受講された経営者の大半が、1回目の受講を終えると口を揃えてこう語ります。「こんなこと、今まで考えたことがなかった」「もっと早く知りたかった」――なぜなら、単なる知識の提供ではなく、「経営における勝ち方の法則」が明快に示されるからです。

中小企業の経営者が「戦略」という言葉を聞くと、多くは大企業の話だと感じがちです。しかし、経営における本当の戦略とは、規模の大小を問わず、企業の生死を分ける「原則」です。

これまで「経営=目の前に起きる現場対応」「頑張れば成果が出る」という感覚で走ってきた経営に対し、まったく別のロジカルな視点から“経営の原理原則”が示されるので、これまで目の前の課題に追われるばかりで、本質的な「戦い方」=戦略について深く考える機会がなかったからなのです。

経営には「法則」があります。どこで戦うのか、誰を相手にするのか、どの武器でどう競合他社に勝つのか。これらを無視して感覚で突き進んでも、成果は偶然に頼るしかありません。

売上を伸ばしたい、人を採りたい、組織を良くしたい――どれも大事な経営課題ですが、それらをどのような戦略で、どう進めるかの“選択と集中”ができていなければ、努力は空回りしてしまいます。

ランチェスター戦略社長塾では、「どの市場でNo.1になるか」という極めて実践的な問いに正面から向き合います。経営の資源(時間・人・お金)は有限です。だからこそ、「どこで勝つのか」や「経営でやってはいけないこと」を体系的に学んでいきます。

そして、もう一つ、肝に銘じておくべきことがあります。理念だけでは、絵に描いた餅で終わります。戦術だけでは、切って貼っての場当たり経営で疲弊して終わります。本当に成果を出す経営には、「戦略」が必要不可欠であり、経営の「あり方(志や理念、ビジョン)」→「考え方(戦略)」→「やり方(実行の戦術)」を一気通貫で確立させることが必要です。

経営に戦略がないということは、地図なしで山に登るようなものです。知らないままでは、いずれ手遅れになり、戦い方を間違えれば、いくら努力しても報われません。経営者が戦略を知らないでは済まされないのです。